TARTAROSJAPAN

プロフィール

現代美術家・キュレーター
石川県金沢市出身沖縄在住。
フィギュア原型師としてキャラクターフィギュア原型を多数制作。40代に瞑想による神秘体験を契機に現代美術を開始。スピリチュアルな視点で歴史文明、偶像崇拝をテーマに紙幣を使った浮世絵紙幣絵画と版画、偶像彫刻、AutomaticPainting、瞑想絵画のシリーズを発表している。

インタビュー

あなたにとって、美術 / 制作することとは何でしょうか。

私にとっての美術は、人の今を映すものです。科学技術では追求出来ない人の想像力を探るプリミティブなものです。
私にとって制作することは、世界と人間の謎を解く試みです。文明を生み出す人の想像力の源泉に興味があります。それが感じられるモチーフや素材に惹かれて制作することが多いです。

いつから美術に興味を持たれたのでしょうか。

予備校と美大で彫刻を少し学びましたが20代~30代は殆ど美術に興味が持てず、アルバイトを転々とした後、デザイナーやフィギュア原型師といった商業美術デザインで技術や造形思考を身に付けました。40代に瞑想や神秘体験を通じて、はじめて本当の意味で美術に興味を持つようになりました。

アートに限らず影響を受けたクリエイターはいますか。

運慶等の慶派仏師、俵屋宗達、葛飾北斎、歌川国芳、永井豪、横尾忠則、黒澤明、宮崎駿、ジョージ・ルーカス、ゴーギャン、ジャコメッティ、モジリアニ、ウォーホル、スタンリー・ダンウッド、カート・コバーン。
表現を突き詰めて何処までも、誰も行かない場所まで連れて行ってしまう、そんなクリエイターに憧れ共感します。

転機となった作品があれば教えてください。

Automatic wave
葛飾北斎 富嶽三十六景 神奈川沖浪裏 変換
91×65cm. Wood panel, acrylic, dollar, Bank of Japan tickets, gilt silver
foil
2018 915×607mm
直感で北斎の神奈川沖浪裏を紙幣コラージュで創れば面白いと思いスタートした紙幣絵画初期の作品。現在の1モチーフで多数のバリエーションを創るスタイルの原点。

IDEA EARTH 2020
観想 地球
804×1302 mm 油彩 アクリル キャンバス
絵画を始めるきっかけになった瞑想体験を、具象から抽象絵画に発展させたシリーズ第1作目。絵画空間との対峙性を意識するスタートになった。

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今後、作家としてどのような活動の展開を考えていらっしゃいますか。
今後の展望や今挑戦されていることなどありましたら、お聞かせください。

活動の展開
主に4つのシリーズ(引用、瞑想、偶像、Automatic)を同時に進行していてそれらを個別に進化させながら統合するスタイルを探っています。

引用
紙幣を主な素材にした引用絵画シリーズは、北斎や国芳の浮世絵に9月の個展で西洋絵画を加えます。

瞑想
瞑想体験の視覚化では、幻獣等の具象絵画、瞑想空間を抽象化したIDEA等で体験の視覚化と美術化に取り組んでいます。

偶像
偶像と呼ぶキャラクター表現で彫刻に絵画を加える段階に今入っています。

Automatic
AutomaticPeinntingという紙幣をランダムコラージュしたシリーズで肖像画や風景等の写真の絵画化に着手しました。
異なるシリーズが別人の作品の様にバリエーション化され発展していくスタイルは自分の特徴なので、これ等を如何に洗練していくかが課題になっています。

今後の展望
作品と展示のスケールを国内海外で上げながら、ARTに興味を持つ若い世代に知ってもらえる機会を増やしたいです。海外での発表も増やしワールドワイドな活動が目標です。

今挑戦している事
9/25からTERRADA ART COMPLEX II のContemporary
Tokyoで個展をやらせて頂きます。そこで新しい試みのインスタレーションや新作を発表します。大変な時期ではありますが、是非観に来て頂けると嬉しいです。