中島淳志

中島淳志

プロフィール

古代ローマ、ギリシャの遺跡や彫刻を古典的な画材を使用して水墨画で描いています。

インタビュー

あなたにとって、美術 / 制作することとは何でしょうか。

人間社会の中での美術の役割は投資や資産運用等ではなく、趣味趣向の様なもので、好きだから欲しい、という娯楽や欲求の一部であると考えています。 人生に豊かさを与えるものを描いていくことが今の自分の制作の中心です。

いつから美術に興味を持たれたのでしょうか。

本格的に絵を描き始めたのは高校1年生の冬からです。
美術に興味があるというよりは描く事が好きというだけでした。
現在の様な絵を描くようになったのは大学卒業後、イタリアへ旅行した際に現地の景色や博物館、美術館で観るものに衝撃を受け、魅了されたのがきっかけです。

アートに限らず影響を受けたクリエイターはいますか。

和辻哲郎、南方熊楠、プリニウスです。
和辻さんの『風土』を読んだ際に自分が何となく自然に対して感じていた事を物凄く明瞭に書かれており感銘しました。
南方熊楠の粘菌の研究への情熱と集中力、自然に対する敬意は素晴らしいです。
彼の奇人変人のエピソードにも魅了されました。
プリニウスの書いた『博物誌』から古代の人間の想像力の豊かさ、面白さを感じました。

転機となった作品があれば教えてください。

イタリア・ローマの中心にある遺跡『フォロ・ロマーノ』を水墨画で描いた作品です。
この絵で初めて現地で感じた気配をそのまま描けたと思います。

  • 中島淳志
今後、作家としてどのような活動の展開を考えていらっしゃいますか。
今後の展望や今挑戦されていることなどありましたら、お聞かせください。

私は美術芸術に興味のない人々の生活にも美意識が行き渡り、貧富に関係なく日々の生活を豊かに過ごせる社会を目指して活動していきたいと思っています。
また、イタリア、ローマの絵画といえば中島淳志だ。と言われるようにローマの景観を描き続けていきたいと考えています。