梅田 綾香Ayaka Umeda
1993年 広島県生まれ
2016年 広島市立大学芸術学部デザイン工芸科染織専攻卒業
2017年 三菱商事アート・ゲート・プログラム奨学生
2018年 広島市立大学博士前期課程芸術学研究科造形計画研究専攻染織研究室 修了
INTERVIEW
あなたにとって、美術 / 制作することとは何でしょうか。
生きた証を残すことです。死後も生き続ける作品を作りたいです。
いつから美術に興味を持たれたのでしょうか。
小さい頃から絵を描くことが好きで、高校の時に美術部に入ってからは絵や漫画ばかり描いてました。大学に入ってからは蝋染めに魅了され、
それをきっかけに本格的に芸術について深く勉強し考えるようになりました。
アートに限らず影響を受けたクリエイターはいますか。
オディロン・ルドン、Amanda Krantz、中園孔二、三浦景生など、、
まるで違う世界のものを切り取って持ってきているように感じさせるものや、独自のフィルターで世界を見ているような作品は、作品の外側にも興味が湧き、その魅力に惹かれます。
私が蝋染め技法を用いる理由にも、蝋染めが想像以上のものを生み出したり、自分にはないフィルターを作ってくれるものと期待する面があるからです。
転機となった作品があれば教えてください。
『龍姫湖図』2750×2750 綿に反応性染料
卒業制作で約3m四方の大きな作品だったので、制作していく中でたくさんの発見がありました。染める面が大きい分、染料の粒子が水の上で泳ぎ、その制御できない部分が面白いと感じるようになりました。卒業制作展では優秀賞と買上賞を受賞し、新聞に取り上げられ、モチーフにもなった地元で再展示していただいたり、その後個展をしたりとアーティストとして積極的に作家活動をするきっかけになりました。
今後、作家としてどのような活動の展開を考えていらっしゃいますか。
今後の展望や今挑戦されていることなどありましたら、お聞かせください。
展覧会などでは手頃なサイズが求められるのでその中でしっかりと自分の世界を展開させつつ、大きな作品なども継続して制作していきたいと考えています。布に染めているという部分を活かしてインスタレーションのような作品や、世界観を反映した派手な着物なども制作して幅広く活動していきたいです。