プロフィール
ロンドンで幅広くアートを学び、帰国後も油絵・平面の可能性を広げながら自然界の花や草木が作りだす独自の空間に魅了された作品を描き続ける。近年は、自然に対し「どのように見るか」視点を変えることで、描きだされるものが見せる表情の違いを追い求め制作している。
2016年からは、自ら「EnoR (エノアール)」の屋号で会社を設立し、活動の場を広げている。
インタビュー
あなたにとって、美術 / 制作することとは何でしょうか。
この世界を味わうための大切なセンサー
いつから美術に興味を持たれたのでしょうか。
物心がついた時は既に絵を描くことが遊びのひとつでした。
小さな頃の記憶としても、自分の表現のひとつとして上手く描けた楽しさや喜びを感じていました。
何かを作ることが好きだったので、とても自然に興味を持ちました。
アートに限らず影響を受けたクリエイターはいますか。
ジャンルに限らず本当にとても沢山いますが、「人物として誰か」だとなかなか名前が出てこないです。
子供の頃は、通学にとても時間がかかっていたので、ひとり歌を歌ったり、空想したりする時間が沢山ありました。
その長い道のりの中で見たり感じてきた「長野の自然」かな。
曲をつくって歌で世界観を表現できる人にはずっと憧れていました。
転機となった作品があれば教えてください。
「Distance between you & I」2003年作、oil on panel、137×122
日本の大学を卒業して、ロンドンに留学していた時に描いた一枚です。
今まで描いてきた絵とは全然違う作品が出来て、自分の殻が破れた気がしました。
それは本当にびっくりするくらい自由な感覚でした。
この作品をきっかけに、「landscape=yourscape」シリーズが生まれました。
当時シェアハウスで一緒に暮らしっていたロンドンの友人宅に、今でも飾られています。
今後、作家としてどのような活動の展開を考えていらっしゃいますか。
今後の展望や今挑戦されていることなどありましたら、お聞かせください。
一枚の絵を描くことで人や社会と繋がることが出来るのが、アートをしていて本当に面白いと感じます。
自分のアイデアや作品が、誰かに届くことを続けていきたいです。
風景のひとつになるような、遺る作品をつくっていきたいです。