西川美穂Miho Nishikawa
1989年 栃木県出身。
2013年 多摩美術大学大学院博士前期課程美術研究科絵画専攻油画研究領域 修了。
お笑いタレント又吉直樹氏が執筆された芥川賞受賞作品「火花」の装丁画に自身の作品「イマスカ」が採用される。
油彩画、水彩画を描き共に本の装丁画に起用される。
INTERVIEW
あなたにとって、美術 / 制作することとは何でしょうか。
常に新しいことに挑戦しつづけることができる存在です。
大人になると新しい事に挑戦する事や表現するという事に抵抗をもち、なかなか踏み出せなくなってしまいます。
その中で私自身、絵画とゆうフィルターを通す事により、自分自身を自由に表現し、そして挑戦し続けることが出来る大切な存在です。
いつから美術に興味を持たれたのでしょうか。
幼い頃から女の子の絵や動物の絵を絵を描くことが好きでした。
美術の道へ進もうと思ったきっかけは、中学生の頃イラストの公募に応募をし、主催者の方に絵を評価して頂いたことがとても嬉しく、この先も美術を学びたいと思い美大へ進学し美術の道を進んできました。
アートに限らず影響を受けたクリエイターはいますか。
ミリアムカーン、志賀理江子、上村松園
このアーティスト達は油彩、写真、日本画とそれぞれジャンルが異なります。
しかし共通点があります。この作家達の作品を目の当たりにすると、時間が止まったような非常に不思議な感覚になり私自身、強烈な衝撃を受けました。
この作家達のように印象が強くインパクトのある作品を作りたいと思っています。
転機となった作品があれば教えてください。
作品名 イマスカ
2015年、お笑い芸人の又吉直樹さんの「火花」の装丁画を担当させて頂けたことで、私自身の世界観に興味をもっていただける方やアートに携われる機会を頂ける事が非常に増えました。
今後、作家としてどのような活動の展開を考えていらっしゃいますか。
今後の展望や今挑戦されていることなどありましたら、お聞かせください。
今後、国内はもちろん海外で展示をし多くの方々に見ていただきたいと思っています。
今挑戦していることは、作品を見た時に吸い込まれるような不思議な感覚と印象に残る作品を作ることを目標に制作しています。
以前まで描いていた描き方を変え、たらし込みの技法を取り入れて描いています。
19歳の頃にこの技法で作品を描いていましたがなかなか納得いく作品ができず、一度はやめてしまった技法を再挑戦し制作しています。今後もこの技法を使い表現していきたいです。