御村 紗也

御村 紗也

プロフィール

1997年、三重県生まれ。 2022年に京都芸術大学(旧京都造形芸術大学)大学院芸術研究科芸術専攻修士課程を修了。
日に照らされた影、風に揺れる木々の音、肌で感じる温度や空気の香りといった「刹那的な時間や情景」をモチーフとした絵画作品を制作。対象をドローイングや写真として一旦保存し、更にそれらをシルクスクリーンに置き換えたり、ペインティングの技法を織り交ぜながら、キャンバス上で独自の画面を構成していく。いくつかの身体的なプロセスを重ねて、作品の完成へと向かう姿勢は、二度と遭遇することが叶わないであろう光景や感情を反芻することで、その所在に辿り着こうとする行為といえる。
リズミカルな描線、柔らかな色彩を丁寧に重ねた作品からは泡沫の触れられない存在を少しでも掴もうとする作家の意思を感じる。
近年はカラーフィールド・ペインティングからの影響を感じさせる大作も発表している。