
森 夕香Yuka Mori
1991年生まれ 2016年京都市立芸術大学大学院修士課程日本画専攻修了
自らの体験や感覚をもとに、身体と環境の境界を探り、両者が内包し合い流動的に変化し続けるさまを絵画における 図と地の関係を用いて表現している。
描かれるものである「図」と、描かれなかったことで背景として想像される「地」の相互関係を曖昧に表現することや 秩序を崩すことで地が図にもなり、図が地に もなるような流動性を持った世界を表現したい。
近年土地の取材として植物のデッサンをを始め、描くうちに人間とは異なる身体性を持った生き物としての植物に 興味が湧き、憧れのような感覚を抱いている。
それから植物を「置かれている環境と地続きで人間とは異なった感覚で境界を行き来する存在」として捉え、他の存在と繋がり、環境と溶け合うような状況を描いている。