大村雪乃Yukino Ohmura
美術大学在学中に文房具の丸シールで夜景を表現する絵画を発表し、素材の意外性とビジュアルの美しさで2012年Tokyo Midtown Awardにてオーディエンス賞を受賞。
以降美術家として活動を開始。展覧会は銀座三越,高崎市美術館,調布市文化会館などの美術館で開催し、日本観光庁からの要請でフランスで個展も開催。毎年国内外問わず多くの作品を発表している。
作品制作のみならず、シールを貼るだけで誰でも制作に参加できる観客参加型のワークショップの監修や、MBS制作『プレバト!!』の丸シールアート査定の先生として出演。
INTERVIEW
あなたにとって、美術 / 制作することとは何でしょうか。
私が社会活動の中で唯一無理なく、そして楽しくできる仕事だと思っています。
いつから美術に興味を持たれたのでしょうか。
幼い頃から美術館に行くのが好きで中学生になってから何となく美術を志すようになりました。
アートに限らず影響を受けたクリエイターはいますか。
それほど特殊な影響を受けているわけではなく、ごく平凡なメディアに大きな影響を受けています。幼い頃ならディズニーやトムとジェリー、少女漫画などです。30代の今はyoutuberが気になっています。ブリアナギガンテさんが好きです。
転機となった作品があれば教えてください。
デビューのきっかけになった「Beautiful midnight」が転機となる作品で、東日本大震災の東京の夜景を描くことで、大量消費社会への批判と警鐘を表現したのが作家として始まるきっかけでした。ですが実は8年も前の話になります。それから作品は少しずつ変容していきました。
近年お花の作品を描いた「君に贈る」では、コロナ禍における時代の変化に対して自身の感情を惜しみなく捧げた作品となっており、私の中では大きな転機となってます。
今後、作家としてどのような活動の展開を考えていらっしゃいますか。
年内、国内では大規模なアートマーケットやギャラリーでの個展を予定しております。また海外との取引も増えており、今後はアメリカのギャラリーやアジアのギャラリーと展覧会ができるよう準備をしています。
美術館のお仕事もいただくようになったので見応えのある作品を増やすというのが目下目標です。さらに、この手法を通じてアーティストとして未来に向けてどのような発信ができるか表現の可能性を追求していきたいと思います。
今後の展望や今挑戦されていることなどありましたら、お聞かせください。
これまで、丸シールというまだ確立されてない手法をやり続けることの戸惑いや不安が多くありましたが、今は作品を楽しんでいただける方の声を信じて、常に最高傑作と思えるような完成度を追求したものを作りたいと思います。
また今後は夜景のみならず、人物やそのほかの風景にも挑戦してみたく、今も模索しております。