身体というものを、あるパフォーマンスをしてから資源的な物質として捉えるようになった。赤子も、命が去った遺体でさえも、物質である限り何かを発している。海岸で拾った大きな石を二つに切り、石の模様に沿ってカラフルな色で毛を生やした。自然ならではの重みと、自分の体温から石に伝わる熱、動物のようなやわらかい毛を抱き、撫でているうちに、私と石との境目さえわからなくなってくる。そして私はこの作品から、たった一つの自分の身体の裏に隠される孤独の裏にある大切な何かを触った気がした。まだ生きている。

制作年：2022年
素材：切断した珪化木、植毛、ミクストメディア
サイズ：90 x 75 x 70 mm
配送までの期間：2~3週間程度
作品画像クレジット（コピーライト）：元田喜伸

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